ビートルズのアルバムはこの順番で聴くべし!【初心者向け】

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ビートルズのアルバムをまだ聴いたことがない方、まずは「The Beatles 1」というベストアルバムを聴いてみてください。

老若男女問わず世界中で今もなお愛され続けている唯一無二のスーパーバンド、ザ・ビートルズ。ファンであればその魅力を語りだしたら止まりません。

ビートルズを知っていれば人生が3割増しで楽しくなります、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、そう言いたくなる程ビートルズには魅力があるのです。

このページではビートルズ初心者のために、オススメな聴き方、つまり聴くべきアルバムの順番を提案します。これはどうしたらビートルズを最高に楽しめるのか、という問いの答えでもあります。

そして各アルバムの簡単な解説も私見と共に述べていきます。

最初に聴くべきアルバム

先ずは最初に何を聴くべきか。これは結構難しい問題です。デビューアルバムから順に聴いていくのがベストなのですが、ビートルズの場合シングル曲がアルバムに含まれてないことが多いのです。

また、初期のアルバムにはカバー曲も多くビギナーには退屈に思えるかもしれません。

そこでとりあえずビートルズをざっと知ってもらうために「The Beatles 1」というベストアルバムをお薦めすることにします。

THE Beatles 1

2000年発売

これは英米で1位になったシングル曲を発売年月日順に集めたもので、27曲が収められています。

おそらく誰でも「これ知ってる」という曲の1つや2つは入っているでしょう。このアルバムを聴けばビートルズのうわべ・ ・ ・を知ることはできます。

チャートインを何週間も続けた数多くのヒット曲もビートルズの魅力のひとつですが、それはビートルズをビートルズたらしめるほんの一部の要素でしかありません。

そうは言っても、ビギナーの方には、やはりこれから入っていくのがいいと思います。

2枚目以降はどれを聴くか

何故解散して数十年もたつのに今だに世界中でビートルズが聴かれ続けているのか、その理由を知るにはやはりデビューアルバムから順にじっくり聴いてみる必要があります。

アルバムを一枚ずつ聴いていくと、いわゆるビートルズサウンドが少しずつ進化していくのを感じることでしょう。

 

それではまずそのデビューアルバムから紹介していきます。

PLEASE PLEASE ME(プリーズ・プリーズ・ミー)

1963年3月22日発売

全英チャート30週連続1位の驚異のデビューアルバム。全14曲の内オリジナルは8曲。

いきなりゴキゲンなナンバー「I Saw Her Standing There」から始まるこのアルバム、通して聴けばビートルズサウンドのルーツがロックンロールにあることが分かります。しかし単なるロックンロールバンドとは違うのは明らか。彼らの才能の片鱗を見て取れます。

カバー曲が6曲ありますが、当時はアルバムの大半がカバー曲であるのが普通でした。ローリングストーンズのデビューアルバムも12曲中9曲がカバーであったことからも、ビートルズの特異性が分かります。

with the beatles(ウイズ・ザ・ビートルズ)

1963年11月22日発売

全英チャート初登場1位、デビューアルバムと入れ替わりで22週トップを維持。全14曲の内オリジナルは8曲。

1曲目「It won’t be long」からブッ飛んでます。たたみ掛ける’yeah yeah yeah’と印象的なコード進行、構成の妙。ジョンとポールの天才タッグに加えてジョージ・ハリスン作の「ドント・バザー・ミー」も収録されています。

「オール・マイ・ラヴィング」ではジョンがギターで見事な3連符コードカッティングを披露。これ1曲通して演奏するのは結構難しいのです。

A HARD DAY’S NIGHT(ア・ハード・デイズ・ナイト)

1964年7月10日発売

全英チャート21週連続1位を独走した同名(当時は「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」)の初主演映画のサウンドトラック。全曲ジョンとポールの手によるいわゆるレノン=マッカートニーの作品で占められています。これはビートルズのオリジナルアルバムでは唯一の作品になります。

このアルバムもまた1曲目の頭からキテいます。再現がムズいイントロに続くボーカルの入りが気持ちいい。

「恋に落ちたら」では2小節目でいきなりの転調で、この曲自体に恋に落ちてしまいそうです。

その他にもビートルズの代表曲が目白押しで、まさにジョンとポール2人の天才の相乗効果によって作り出された名盤と言えます。

Beatles for Sale(ビートルズ・フォー・セール)

1964年12月4日発売

全英チャート15週1位。このアルバムは23年後の1987年3月にも2週間チャートインしています。全14曲中6曲がカバーですが、ツアー等で猛烈に忙しく時間のない中で8曲のオリジナル曲を入れたことを評価すべきでしょう。

ジョンの歌詞に自叙的な要素が加わり、レノン=マッカートニーにとって転機となったアルバムと言えます。サウンド的にもしっとりした傾向が出てきています。

カバー曲の方は「ロック・アンド・ロール・ミュージック」の様にノリノリで楽しんでいる雰囲気が伝わってきます。

HELP!(ヘルプ!)

1965年8月6日発売

全英チャート15週1位。主演映画第2作目「HELP!4人はアイドル」のサウンドトラック。全14曲中にカバーが2曲入っています。

このアルバムにはジョンの手による「ヘルプ!」と「涙の乗車券」、そしてポールの代表曲「イエスタデイ」が含まれており、この3曲だけでもこのアルバムを必携の1枚とする理由になります。

ただし、この3曲だけでなく、「悲しみはぶっとばせ」や「夢の人」など印象的な曲も多く含まれています。サウンド的にはしっとり傾向を引き続き出しています。

RUBBER SOUL(ラバー・ソウル)

1965年12月3日発売

全英チャート初登場1位。サウンド的に大きな発展を遂げた名盤。ポップミュージックの歴史において最も偉大なアルバムの1つであると言われています。

サウンド的にはインドの伝統的な楽器シタールを導入したり、シャンソン風のギターやファズ・ベースを使ったり、バロック音楽風のピアノを入れたりして、従来のビートルズサウンドからの脱却を果しています。

このアルバムには「ノルウェーの森」「ひとりぼっちのあいつ」「ミッシェル」「ガール」「イン・マイ・ライフ」など数々の名曲が収められており、全体としてビートルズの進化が実感できます。

REVOLVER(リボルバー)

1966年8月5日発売

全英チャート9週連続1位。ライブをやめ、レコーディングに集中するバンドへと変化する過渡期に制作されたアルバム。レコーディング方法の技術的な革新も含めて、ロック史の中でも重要な1枚とされています。

1曲目のイントロから「おや?」と思わせ、すぐこのアルバムの新しい世界に引き込まれてしまいます。そしてそのまま数々の個性的な楽曲に陶酔し続け、最後の「トゥモロー・ネバー・ノウズ」で圧倒されてしまうのです。

このアルバムはジャケット・デザインも凝っていて、ビートルズの実験的な要素を表現しています。

Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)

1967年6月1日発売

全英チャート22週連続1位。グラミー賞最優秀アルバム賞ほか4部門受賞。ビートルズの実験的なサウンドの集大成となるアルバムです。ただ実験的とは言え、どの曲もポップ&ロックミュージックとして成り立つ素晴らしいものとなっています。

このアルバムは世界初のコンセプトアルバムと言われています。架空のブラスバンド’サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド’のショウに仕立てているもので、観衆のざわめきや拍手などが入っていたりします。

デビューアルバムから順に追ってきた方には前作の「リボルバー」以上に驚きの声が上がるでしょう。曲のアレンジやレコーディングの手法など、1966年~1967年ということを考えると有り得ないほどの完成度になっています。

ジャケットデザインも非常に凝っていて、このアルバムはジャケットデザインなども含めた総合的な作品として高い評価を得ています。

ただ、ビートルズビギナー向けの作品とは言えません。ビートルズの最高傑作と言われているとはいえ初心者には難解な面もあるかもしれません。

なお、3曲目の「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウイズ・ダイアモンズ」の頭文字をつなぐとLSDになり当時話題になったことを付け加えておきます。

Magical Mystery Tour (マジカル・ミステリー・ツアー)

1967年11月27日発売

全米チャート8週連続1位。同名映画のサウンドトラックに加えて「愛こそはすべて」などのシングルヒット曲を収録した米国編集アルバム。

サウンド的には前作「サージェント・ペパーズ―」を踏襲したものであり、どの曲も完成度が高いのが特徴です。

1曲目の「マジカル・ミステリー・ツアー」からラストナンバーの「愛こそはすべて」までビートルズの代表曲がいくつも入っており、「サージェント・ペパーズ―」よりは初心者でも聴きやすい作品に仕上がっています。

とはいえ、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」などはかなりエグイ感じになっています。

The Beatles(ザ・ビートルズ)

1968年11月22日発売

全英チャート8週1位。ビートルズ唯一の2枚組オリジナル・アルバム。ジャケットデザインが真っ白で通称「ホワイトアルバム」と呼ばれています。

このアルバムでは4人が揃ってレコーディングする機会が少なくなり、ソロの曲の寄せ集めと言う感は否めませんが、メンバー各自の個性が強く出ている作品であるとも言えます。

フォーク調の曲、ハードロック、実験的な曲など曲調も様々で、アメリカでは2枚組のアルバムとしては最も売れた作品として記録されています。

Yellow Submarine(イエロー・サブマリン)

1969年1月17日発売

同名アニメ映画のサウンドトラック。13曲中6曲がビートルズの楽曲で残りはプロデューサーのジョージ・マーティンのオーケストラ楽曲という構成になっています。そのためか初めて1位にならなかったアルバムです。

ビートルズの楽曲6曲の内2曲はすでに発表されていたため、新曲は4曲のみでした。ジョージ・ハリスンは後に「ビートルズのアルバムの中でこれ程出来の悪いものはない」と言及しています。

Abbey Road(アビィ・ロード)

1969年9月26日発売

全英チャート17週連続1位。ビートルズ解散の危惧にあった中で制作されたアルバム。1995年に”歴史的な重要作や長年品質が保たれている作品”に贈られるレコーディング・アカデミーのグラミー殿堂賞を受賞。ビートルズ最大のセールスを記録したアルバムです。

このアルバム、1曲目の入りからそのクオリティの高さが感じられます。印象的な「シュッ」というボーカル、ポールのベースライン、リンゴのドラミング、エレピと、これは今までのビートルズとはまた違った雰囲気を持っていると思わせられます。

そして2曲目、ジョージの最高傑作と言われる「サムシング」、それから最後の「ジ・エンド」まで圧倒的なクオリティの楽曲が続きます。(正確には「ハー・マジェスティ」が最後の曲となります。)

サウンド的には8トラックのレコーダーを導入した事が大きく影響し、一つ一つの音がクリアで落ち着いており、アレンジ面でも余裕が感じられます。また「ヒア・カムス・ザ・サン」等でシンセサイザーを効果的に使った事もこのアルバムの魅力の一つに挙げられます。

ジャケットデザインに関しては、レコードジャケット史上最も有名なものの1つである’アビィ・ロード横断歩道’をメンバー4人が渡っている写真、これに尽きるでしょう。

この「アビィ・ロード」はビートルズ最後のアルバムを作ろうというポールの提案から始まりました。そしてメンバー4人と’5人目のメンバー’と言われていたプロデューサーのジョージ・マーティンの渾身の作品となりました。

LET IT BE(レット・イット・ビー)

1970年5月8日発売

全英チャート8週連続1位。同名映画のサウンドトラックとされるが映画と同テイクな曲は少なく、ビルの屋上等でのライブセッション曲とスタジオ録音曲から構成されています。

「アビィ・ロード」がビートルズ最後のアルバムとされてきましたが、後に本作品が名実共にラスト・アルバムであることが判明されました。

サウンド的には原点に返ってシンプルなレコーディングを目指したもので、映画撮影と同時にレコーディングする手法を取っています。

このアルバム、「ゲット・バック」等では円熟したライブ演奏を聴くことができ、また「レット・イット・ビー」等の完成度の高い名曲も堪能することができます。

ジャケット・デザインはまるで最後を告げるがごとく、メンバー4人のクローズアップ写真が載せられています。これを見るたびに「最後なんだな・・・」という思いが浮かんでくるのは私だけでしょうか。

その他のアルバム

上記のアルバムでビートルズのほぼ全てを網羅しています。「ほぼ」と言いましたのは、ビートルズの作品として多くの未発表曲・別テイク曲・別バージョン曲が発表されているためです。

ただここから先はマニアかコアなファンの領域になりますので、ビギナーであれば入り込む必要はないでしょう。興味ある方は聴いてみて下さい、と言ったところです。

最後に

実はビートルズ解散後に発表された公式のベストアルバムとして「ザ・ビートルズ/1962年~1966年」(通称「赤版」)と「ザ・ビートルズ/1967年~1970年」(通称「青版」)があります。

この2つのアルバムを聴いてみるのが最も手っ取り早いのかもしれません。それぞれ2枚組になっているので結構な曲数になっていますので。

しかしながらそれでは味気ない。やはりアルバムが発表された年を考えながら、一枚一枚進化していくその過程を楽しむのが醍醐味なのだと思います。

サウンドだけでなく歌詞やルックスそしてジャケットデザインも年々変化しています。

ビートルズは本当に素晴らしい。ビートルズの世界に入り込んだら、そこは本当に素晴らしい世界なんだと実感できるでしょう。

  1. 1960年代という変革の時代に
  2. ジョン・レノンとポール・マッカートニーという2人の天才がタッグを組んだ。

この2つの奇跡によってポップ・ロックミュージックの歴史上最も重要なバンド「ザ・ビートルズ」は誕生し、存在し得たのです。

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