大学生が主人公の小説7選!とっておきの個性派作品はこれだ!

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大学生のキャンパスライフに憧れのある方、自分のキャンパスライフを懐かしむ方、またキャンパスライフを十分楽しめなかった方等に、大学生が主人公の小説を7つ紹介します。

10代から20代前半が中心となるため全ての作品が恋愛がらみです。それぞれが個性的なストーリー展開を見せていて、かなり楽しめます。

気分だけでも大学生生活をエンジョイしてみてはいかがでしょうか。

ショートソング   枡野浩一

まずは軽く読める1冊を。

ハーフでイケメンなのにチェリーボーイの19才大学生、克夫。憧れの先輩、舞子。そしてプレイボーイの伊賀。この3人を中心に、短歌でつながるそれぞれの恋愛関係を描いています。

構成はチェリーボーイとプレイボーイの2つの視点から交互に描かれており、視点の違いから同じ出来事が微妙にニュアンスを変えて表現されています。また数多く出てくる短歌がこの作品に彩りを加えています。

カフェの街吉祥寺を舞台に描かれるこの青春ストーリーは、人気歌人による初の長編小説になります。ネット上で発表されていたものを文庫化した作品です。

私個人的には登場人物の歌人’’案山子師匠’’が放ったある言葉が一番心に引っかかっていたりします。

鴨川ホルモー   万城目学

「ホルモン」ではなく「ホルモー」が正しいのです。では「ホルモー」とは何か。

この小説の初めからその説明はされています。されてはいますがよく分からない。疑問を抱えたまま物語は進んでいきます。

主人公は京都大学の新入生。序盤では新しい出会いの喜びと共に、何かを予感させる様な、何が起こるのだろうという様な、そんな不安めいた気配がそこかしこに感じられます。

そして段々とざわついてくると、ついには京都の街に巻き起こる異空間の大騒ぎに。あなたはこの不可思議をどう受け止めますか?

甘酸っぱい青春ストーリーとユニークな世界観に引き込まれて一気に読み進められる一冊。深く考えず気軽に読むことができます。

映画化もされたこの狂乱絵巻をとくとご堪能下さい。

恋愛寫眞 もうひとつの物語   市川拓司

大ベストセラー「いま、会いにゆきます」の作者市川拓司による傑作小説。同じ大学に通う大学生達の片思いのラブストーリーを描いています。

カメラマン志望の誠人(まこと)は噓つきで謎めいた女の子静流(しずる)と知り合う。静流は誠人に思いを寄せるが、誠人には他に好きな人がいてその思いには答えられない。

この作品、期待を込めて読んでみました。

一気に読み終えて、ただ涙・・・。

恋愛寫眞(れんあいしゃしん)と題名にあるように、写真がこの作品の重要ポイントとなります。動画ではなく写真。写真は場合によっては動画よりずっと多くを語ってくるのです。

印象に残る言葉がいくつか出てきますが、ラスト近くに老婦人が語った言葉、その言葉が心にしみわたります。

この作品は堤幸彦氏の映画「恋愛寫眞」との競作として作られ、その後「ただ、君を愛してる」という題名で映画化されています。とても映像の綺麗な作品で、私はDVDで観たのですが、映画館で観たかった・・・と悔しい思いが湧き出ています。

小説「恋愛寫眞」も映画「ただ、君を愛してる」も非常に良い作品です。どちらもお勧めします。

僕の好きな人が、よく眠れますように   中村航

ある春の日、東京の理系大学の大学院生である僕のいる研究室に、ゲスト研究員として「めぐ」はやって来た。そしてすぐ僕らは恋に落ちてしまった。でも、彼女は人妻なのだ。そして彼女は次の春には北海道に帰らなければならない・・・。

こんな状況を一般的には不倫と言いますが、この物語はその一般的な不倫のドロドロした描写がほとんどありません。しかし若い二人は恋愛の衝動性に突き動かされてしまいます。

大学院生という設定であり、甘酸っぱさや切なさ、苦しみと共に時にはすがすがしささえ感じられ、これは純粋なラブストーリーであると言えます。

この作品はまさに二人の「純」の土台の上に成り立っています。純粋であるがゆえに生まれる背徳感がこの恋愛を危うくかつ甘美に味付けしているのです。

あまり深く考えずに読み進められる作品ですので、気軽に手に取って頂けたらと思います。

太陽の塔   森見登美彦

華がない、特に女性とは絶望的に縁がない大学生達が「クリスマスという魔の祭典」や「クリスマスファシズム」に対してある方法で立ち向かう、という最終手段を取った。

そんな私(主人公)にも恋人がいた。しかし彼女はあろうことかこの私を振ったのだ!

’クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ―’(新潮文庫 裏表紙解説文より)日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

理屈をこねくり回して自分を正当化し過大評価する主人公たちには思わず吹き出しそうになったりしますが、そのキャラクターは憎めずむしろ愛しさすら感じてしまいます。特に男性には共感できるところが多々あるのではないでしょうか。

この作品、漫画化されモーニングKCより販売されています。コミカライズされていますが、こちらから入るのもいいかもしれません。

美丘   石田衣良

平凡な大学生、太一の前にある日突然彼女は現れた。名は美丘。その自由奔放で強烈なキャラクターに戸惑いながらもいつしか心惹かれていく太一。やがて二人は結ばれるのだが、彼女にはもう残された時間がわずかしかなかった。

美丘の大胆不敵な行動の陰に潜む不安と恐怖にははかり知れないものがあります。そして事実を知った太一の言動には動揺と不安が見えますが、同時に愛する者の強さを感じ取ることかできます。

最愛の人のために自分のすべきことを本当にすべきなのか。究極の選択を迫られた時、あなたならどうしますか?

この作品は単なる涙のラブストーリーとは一味違った気高さのある恋人たちの物語です。

過去にドラマ化されていますが、原作とはテイストが違う様です。まずはこの小説の方を読まれることをお薦めします。

 

僕は明日、昨日のきみとデートする   七月隆文

この作品をまだ読んだことのない方のために、あえて内容には触れません。

私はBook offでこの小説を他の数冊と一緒に買いました。ですから帯もなく、本屋でよく見る手書きの推薦文もなく、ただこの文庫本の裏表紙に書いてある説明文で、大学生が主人公であることだけを確認していました。当時すでにベストセラー作品になっていることも知りませんでした。

結果、この「僕明日」が圧倒的に私の心を揺さぶる作品となったのです。

これは絶対映画化するだろうと思いましたがやはりその後映画化されました。

映画も悪くなかったのですが、小説の方が良いと思います。小説の方を先ずは読まれることをお薦めします。

この作品についてあえて言及するのなら、読み終えた後きっとまた最初から読み返したくなる作品である、という事でしょうか。

読むのであれば予備知識や先入観の無い状態で読むのがベストです。そうすればこの作品の世界に浸れると思います。

漫画化もされたこの「僕明日」、このページで紹介した「大学生が主人公の小説」の中では1番のお薦め作品です。

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