孤独のグルメの漫画は何巻まである?漫画版とドラマ版の違いは?

孤独のグルメの漫画は何巻まである? Books

グルメマンガ『孤独のグルメ』は、2巻で完結しています。

原作者は久住昌之、作画者は谷口ジロー。

2012年に松重豊主演でドラマ化され人気番組となりましたが、ドラマではオリジナルストーリーが展開されています。

この記事では、『孤独のグルメ』の漫画版とドラマ版の違いについてまとめました。

孤独のグルメの漫画は何巻まである?

『孤独のグルメ』のドラマを見て、漫画は何巻まで販売されているのか気になった方も多いのではないでしょうか。

漫画は、2巻まで販売されています。ドラマはシーズン9まで続いていますが、意外にも原作は全32話で終了しているのです。

連載が始まったのは、1994年。扶桑社発行の月刊誌「PANjA」にて1996年まで連載されていました。1996年に第1巻、2015年に第2巻が発売されています。

作画を担当された谷口ジローさんは、2017年に逝去されています。そのため漫画は、2巻で完結となってしまいました。残念ではありますが漫画の五郎の姿は、これからも読者の中で生き続けていくはずです。

漫画の五郎はドラマとどう違う?

漫画の五郎とドラマの五郎は、基本的な根っこの部分は同じです。

輸入雑貨商を営んでいて、お腹が空けば空腹を満たすべく独りごちながら食事処を探す。

そしてひたすら食べる。お酒が飲めない。愛煙家。(ドラマでは、途中から喫煙のシーンは放送されなくなりました)

大きく違うのは、ドラマの五郎の方が「満足感」、「多幸感」が高く見える点です。

ドラマの五郎が入る店は、いつも「当たり」と決まっています。これは視聴者の食欲を刺激するために主人公の「美味しそうな表情」は欠かせないと思うので、仕方がないのかもしれません。

一方で漫画の五郎は、もっと哀愁漂うハードボイルドな感じなのです。

例えば、漫画の第1巻・第2話で訪れた廻転寿司では、五郎は店員に声が届きにくい席に座ってしまい、注文もままならない状況に。

それで「なんだってこんな思いをしなけりゃいけないんだろう・・・」と溜息をつくわけです。

12話では、客の前でも従業員を怒鳴り散らす店主に対して「あなたは客の気持ちを全然わかってない!」と文句を言うシーンも出てきます。

その店主に胸を小突かれた五郎は、店主にアームロック(武術の技)をかけてしまいます。

ちなみにドラマでは、シーズン1・第11話で酔っ払いから殴られそうになり、五郎がアームロックをかけるシーンがありますが、すぐに美味しそうにカレーライスを頬張っていました。

14話では、お目当ての店が閉店していて意気消沈した五郎は、高級ステーキを食べます。

しかしうまい肉を前にしても、今はない店に想いを馳せる五郎は、どこか上の空なのです。

漫画の五郎からは、時に「わびしさ」を感じます。

ようやくありつけた食事でも失敗することがあり、どこか、もの悲しげな表情をして店を後にすることも少なくありません。

しかしそんな失敗談も、どこかリアルなのです。

直感に従って行動するからこそ得られる「思いがけない幸福」もあれば、その逆もしかり。時に直感が外れることもあります。人間らしいと言えば、人間らしい姿なのかもしれません。

出てくる店もドラマとは違う?

出てくる店もドラマとは基本的に違います。(シーズン9・第8話で出てくる群馬県高崎市の「焼きまんじゅう」は、漫画の第1巻・第5話にも出てきます)。

というのは、原作者・久住さんとドラマスタッフとの間でシーズン1当初から、原作漫画に出てきた店は避ける、という約束があったそうです。

お店選びは、あくまでもスタッフが自分の足で探しています。

そして主演の松重さんが一人で食べきれる量なのか調べるため、事前にスタッフが同じものを食べているのです。

また、同じエリアや同じ駅は使わない、ネットなどのグルメ情報や星の数に影響されない、などの決まりごともあるそうです。

“孤独のグルメっぽさ”を追求しながら、日々店探しに明け暮れていたといいます。なかには店探しのため、最大20キロも増量してしまったスタッフもいたとか。

制作スタッフの奮闘の末、選び抜かれたお店がドラマにも登場しているのですね。

一方、漫画第2巻が刊行になった2015年のインタビューで、原作者の久住さんはこんなことを言っています。

「漫画の原作を描くときの僕の店選びのポイントは、『漫画になる店』。おいしいとか、味にこだわっているということではなく、おもしろい漫画が描けそうな店を選んでいます。ドラマに登場する店は、漫画を熟読したスタッフたちが選んできてくれる。雰囲気をつかんでいるので、ドラマの店選びについて、僕から注文することは特にないですね。」 

引用:NIKKEI STYLE

「孤独のグルメ」、ヒットの鍵は「非トレンド」 - 日本経済新聞
松重豊主演の人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』(テレビ東京系列)の「Season5」が、10月から放映される。原作漫画(久住昌之原作、谷口ジロー作画、扶桑社刊)も18年ぶりとなる2巻が9月末に刊行予定で、この秋は「孤独のグルメブーム」の到来もささやかれる。中年男性が食事を楽しむだけの淡々としたストーリーが人気を集める理...

漫画とドラマで店選びのポイントは微妙に異なるとはいえ、原作の「孤独のグルメらしい店」をドラマでもしっかりと受け継いでいるのですね。

まとめ

孤独のグルメの漫画が何巻まであるか、漫画版とドラマ版の違いについてご紹介しました。

「美味しい料理を食べたい!」という誰もが持っている欲求を刺激してくれる、『孤独のグルメ』。

漫画とドラマに、それぞれの良さと味わいがあります。

そして、食べたい時に食べたいものを食べる行為は、私たちに最高の「癒し」だと教えてくれるのです。

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