松重豊さんは、初めて孤独のグルメの井之頭五郎役のオファーを受けたとき、「この役は自分のプロフィールの汚点になると思った」とおっしゃっています。
2012年からスタートした孤独のグルメは、今でこそ多くの人に愛される番組になりましたが、言ってしまえば「おじさんが深夜に1人でご飯を食べているだけのドラマ」なので、松重豊さんもあまり人には言いたくない作品だったようです。
松重豊はなぜ孤独のグルメは汚点になると思っていた?
孤独のグルメは、基本的なストーリー展開は毎回ほぼ同じで、深いドラマ性があるわけでもなく、これといった事件が起こるわけでもありません。
今でこそ、孤独のグルメのヒットを受けて、お酒やラーメン、女性の1人ご飯などさまざまなテーマでグルメドラマが制作されるようになりましたが、当時はただご飯を食べるだけのドラマの何が面白いのか‥と松重豊さんが不安に思ってもおかしくはありません。
そのストーリーに加え、放送される時間帯も深夜です。
深夜ドラマの多くはターゲットが若年層で、キャストにはアイドルなどを起用したものが多くみられますが、孤独のグルメはおじさんが主役のグルメドラマです。
ストーリーや放送時間帯に視聴者に受けそうな要素が見当たらないことから、松重豊さんはプロフィールの汚点になると感じていたのかもしれません。
普段は小食だが五郎になると見事な食べっぷり
松重豊さん演じる井之頭五郎は、驚くほどよく食べます。
追加オーダーはお決まりのパターンで、メインの料理を2つ頼むこともあるので、毎回2~3人前くらいの量を食べているのではないでしょうか。
撮影の時、松重豊さんは頼んだものはすべて完食するそうなので、良く食べる方なのだと思っていたら、実際の松重豊さんは女性よりも小食だとか。
そのため撮影の前は食事制限をして、当日の朝もほとんど食べずに限界まで空腹にしてから撮影に臨んでいるのだそうです。
井之頭五郎の食事シーンが見ている人を惹きつけるのは、松重豊さんが空腹で撮影に挑み、心底美味しいと思いながら食べているからなんですね。
小食といえども、美味しいものはもともと好きだという松重豊さん。
他のドラマの撮影などで地方に行ったときには自ら名店を探し、プライベートで孤独のグルメを実践することもあるそうです。
孤独のグルメにおける五郎限界説とは?
孤独のグルメのseason1の放送がスタートしたのは2012年、松重豊さんが49歳になったばかりの頃でしたが、そこから9年が経ちseason9では58歳となりました。
あれだけの量を食べる役柄が年齢的に厳しくなってきているのではないかと考える人が出てきても不思議ではありません。
実際、ほぼ毎年のように新シリーズを撮影している松重豊さんの体調に問題はないのかと心配にもなってきます。
season9の放送が発表された時、9年が経ち井之頭五郎を演じる上で何か変化はあるかという質問に対して、松重豊さんは「老けました。もう痛々しいから辞めろという声が聞こえてきたら、辞める覚悟は出来ています。」と答えています。
松重豊さんはインタビューなどで、ちょっとひねくれた回答をするのはよくあることなので、どこまで本気かわかりませんが、こういった発言からもそろそろ松重豊さんが井之頭五郎を演じるのは限界では‥?という噂が出てしまったようです。
孤独のグルメがシーズン9まで続く理由は?
松重豊さんはいまだに「どこを面白いと思ってもらえているのか自分では分からない
と言っているようですが、孤独のグルメは新シリーズが放映されるたびにファン層を拡大していきました。
当初はもっと早くシリーズを終了する話もあったようです。
しかし年配の視聴者の方からも次はいつ放送されるのかと聞かれることも増え、続ける必要性や存在意義を感じたことや、松重豊さんの体調にも問題がなかったことから、シリーズは継続されています。
松重豊さん自身も年齢を重ねたことから、お酒も飲まなくなり、食生活も徐々に健康的なものに変わっていったようです。
また、俳優という仕事柄、体型維持のために毎日ウォーキングや筋トレ、ストレッチなども行っているそうです。
こういった松重豊さんの徹底した体調管理と丈夫な胃袋、ファンの方からの新シリーズを望む声があったからこそ、孤独のグルメは長く続くシリーズとなりました。
見ている人だけでなく、飲食店で働く人たちも元気づける孤独のグルメには、これからも無理のない範囲でシリーズを続けていただきたいですね。
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