金魚すくいでゲットした金魚ちゃん。たくさんの水草の中に金魚が泳いでる、今流行りのアクアリウムみたいにしたい。
そんな風に思って、育て始めた金魚飼育ですが、1週間後には既に3匹が死んでしまいました。
原因として考えられるのは、小さい水槽で金魚が酸素不足ということ。でもそのために水草を入れていたしなー、というその考えが甘かったんです。
今回は、金魚たちの死を無駄にしないために、適切な酸素が生み出される水草水槽についてお話しします。
そもそも水草の役割って?
水槽=水草欠かせないものというイメージを持っている方多くないですか?私もそうでした。
酸素を作り出し、自然の環境に近い場所にしてくれる。そんなイメージを信じてやまない私にとって、水草が金魚の酸素を奪うなんて思いつきもしませんでした。
まず、私のイメージが当たっていたかどうか、役割をきちんと確認してみます。

役割1 光合成効果
金魚の水槽内で酸素を生み出してくれる。
酸素を作り出してくれるもの、それが言わずと知れた植物ですね。
役割2 水質改善効果
バクテリアと協力して、その金魚のフンから溶け出したアンモニアを分解してくれます。そしてそれを栄養にして水草自身も成長するので、一石二鳥の効果ですね。
実際、金魚のフンは、とても有害だそうです。なのでこれを処理しないと、金魚は病気になったり死に至ったりになりかねません。
水草があれば、それを浄化し、居心地の良い環境にしてくれるのです。
役割3 金魚のエサになる

金魚が水草をツンツンしているの見たことないですか?実はあれ食べてるんですよね。
なので長期旅行などで餌をあげられないときでも、水草があれば大丈夫!お腹が空いたら勝手に食べています。
ではこんなにメリットがあるんだから、いっぱい入れよう!そんな考えになるかもしれませんが、次のデメリットも見てからにしてくださいね。
入れすぎ禁物!水草のデメリットとは?
デメリット1 金魚の酸欠状態になりうる
意外に感じる方も多いと思いますが、酸素を作り出す水草。光合成をしていないときは、逆に酸素を消費してしまう側になるんです。
そのため、水草が光合成をやめてしまう夜間になると、水中の酸素が不足し、金魚たちが酸欠状態になってしまうということがあります。
うちの場合がまさしくこれ、でした。もくもく状態の水草に加え、小さい水槽の中に10匹の金魚がひしめき合う。金魚にとっては、夜間はかなりの地獄だったと思います。
・魚の酸欠が起こらないために、夜中ライトを付けて、強制的に水草に光合成をさせる。
・アレーションという名のぶくぶくを夜中付ける。
などが対策としてありますが、熱帯魚として飼わない限り、中々難しいですよね。
デメリット2 枯れてしまった場合、水質悪化につながる
当然ながら、水草も生きていますので金魚と一緒に「育てる」ことが必要になりますね。気温が30度以上などの環境さらされていたりすると、水草が枯れてしまうことがあります。
それを放っておくと、水草の役割はほとんど果たされず、逆に水質を悪くします。そのため、入れない方が水槽にとって良いということになりかねません。
水草を入れるのはどの位が目安?

では、どれくらいが目安か、と言うと金魚として飼うときの水草は、3本前後。金魚が泳ぐ際の邪魔にならないかもチェックしてあげてくださいね。
水草も育てるので、生育すればどんどん増えていきます。そのため、放っておかず、トリミングしてあげるのが理想だそう。
多すぎる目安としては、と言うと水面をパクパクさせている状態が続くこと。
実は、これうちの金魚もずっとやっていました。無知の私は、餌が欲しいものだと思い込んで、そのたびにあげておりましたが、これは酸素がなくて苦しいよの合図だったんです。
そもそも金魚は、何日か断食しても、へっちゃらだそう。なので、皆さんもこんな金魚を見かけたら、危険信号だと察してあげてくださいね。
水草は、たくさんの種類があって迷ってしまいますが、少ない光、少ない二酸化炭素で育つものが圧倒的にオススメです。
まとめ
・水草の役割は、酸素を生み出すこと、魚のフンの有害物質を分解してくれること、金魚の非常食となること
・一方で水草は、光合成をしていないと酸素を消費する側になる
・枯れてしまったら水質を悪化させてしまう
・水草の適量は、3本程度が目安
・金魚が泳ぐのに邪魔になっていないかを見る
・金魚のパクパク合図に注意する
以上のことから、水草の量を断然減らす飼育にチェンジ。
水槽はもちろん以前より殺風景になってしまいましたが、金魚のパクパクが断然減った!
ということで、元気な金魚を育てるためには、金魚に合った水槽の環境を用意してあげることが大切だと学びました。
金魚は大切に飼うと8~10年長生きするそうですよ。気付いたら金魚が、コイと見間違える大きさになっていた!なんてことも聞く話でありますよね。
私もいずれ広い水槽にしてあげられるように、大切に育てていこうと思います。

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