お下がりなどで貰った不要な五月人形の処分方法は、以下の様にいくつかあります。
- ゴミとして自治体に出す
- リサイクルショップに売る
- 知人・友人に譲る
- 人形供養をする
- 不用品回収業者に依頼する
端午の節句には欠かせない五月人形、値段も安いもので2000円代のものから高いもので数万円単位など様々なものがあります。
その値段やもったいないという気持ちから以前購入していたお下がりを流用することもあります。ですが次第に邪魔になったりしていらなくなってしまう事もあると思います。
次項では五月人形の処分方法について詳しく説明します。
五月人形の処分方法は?
後に述べますが、五月人形の流用は推奨されていないため、いざ古い物を処分するとなるとどう処分するべきか悩む方もいると思います。
そんな場合以下のような処分方法から選択できます。
- 可燃ゴミ・不燃ゴミ・粗大ゴミとして処分する
もっとも手間のかからないものとなります。
各自治体の回収方法に従うのですが、大型のものですと粗大ゴミになり事前に申請などが必要であるため要注意です。
- リサイクルショップで買い取り処分する
季節人形の状態が良いまま売ることで高値がつくこともあります。
捨ててしまうことに勿体なさを感じる方は、リサイクルショップで買い取りしてもらうことで収入を得ながら処分することができます。
中には本来の意味や由来を気にせず、飾り物として安く買いたい人は珍しくありません。ですが売る場合はホコリなどを落として綺麗にしてから持って行きましょう。
- 知人や友人に譲る
上記の飾り物として欲しい方に該当することがあります。
ですが五月人形は流用は非推奨であるためそれを気にする方もいるため渡す相手は選びましょう。
- 人形供養をする
人形供養とは、思い出が詰まっていてなかなか捨てることができない人形を、お寺や神社で供養してもらうことです。
日本では昔から人形には人の魂が宿ると言われているので、「軽い気持ちで捨てることはできない」という考えから来ている日本独自の考え方があります。
人形の処分に罪悪感を抱く方や人形の思いを大事にされている方は、こちらの人形供養をして処分する方法がオススメです。
人形供養の方法には主に「神社やお寺で供養する方法」と「自分で供養する方法」の2通りあります。
- 不用品回収業者に依頼する
「雛人形の雛壇」や「五月人形のガラスケース」、お道具など、季節人形を片付ける際に処分するべきものがたくさん出てきます。
人形以外をまとめて処分したい場合は不用品回収業者に依頼して回収してもらうことがオススメです。
そもそも五月人形とは?
五月人形はいずれも甲冑をまとった人形や、兜そのものといったような種類があります。ではなぜそのタイプの人形や置物を飾るようにしたのでしょうか?
ここではその由来についてお話しします。
まず「端午の節句」は、もともと古代中国の季節行事「五節句(七草の節句、桃の節句、端午の節句、竹(笹)の節句、菊の節句)」の1つでした。
「節句」とは、季節の変わり目という意味。季節の変わり目には邪気が寄りやすいので、季節ごとの飾りとお供えものをして厄払いをし、無病息災を願う風習がありました。
現在の5月はさわやかな初夏ですが、旧暦5月は今の6月にあたります。つまり旧暦5月の中旬以降は、梅雨の時期になるのです。「端午」は、旧暦5月の最初の午(うま)の日という意味です。
やがて貴族から武士が台頭してくる鎌倉・室町時代になると、この時期、武家では鎧や兜を出して、家の中に飾る習慣がありました。梅雨の目前に武具へ風を通し、虫干しと手入れをするためです。
端午の節句に兜や弓が飾られるのは、こうした武家の習慣に由来すると言われています。
兜や甲冑、弓などを戦闘の用具ととらえる考え方もありますが、武将にとって兜や甲冑は、身を護る大事な装備。五月人形の兜や甲冑には、「わが子を守ってくれるように」という願いが込められているのです。
つまり甲冑をまとった人形や兜を飾るというのは親から我が子へ強いの思いが込められていたのです。それが今日まで続いているのですから感銘深いですね。
五月人形のお下がりは大丈夫なのか?
ですが「まだ壊れていないしもったいないから」とお金の節約も兼ねて次も同じ五月人形を流用するという考えをする方もいると思います。
では、流用しても大丈夫なのでしょうか?
結論を言うと流用すること自体には問題はありませんができれば新しいものをご用意しましょう。
五月人形の本来の目的は、お子様の健やかな成長を祈るためのものです。
本来はひとりひとりに用意するものであり、お子様が無事に成長した時点で、その役目を終えます。
そのような意味合いがあるので、出来る限り新しいものを準備してあげるようにしましょう。
端午の節句は、健やかな成長を願う男の子のお祝い。由来やしきたりを知って、心を込めてお祝いをしてあげましょう。
おわりに
ここまで五月人形の処分方法や五月人形の由来、お下がりの流用についてご紹介しました。
五月人形は昔から存在する伝統的なものですので取り扱いなど気をつけ、処分の際も人形への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
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