関東と関西でうなぎの食べ方や調理法が違うと言われているけれど何故違うのか、そして具体的な違いは?美味しいのはどっち?今回はうなぎ大好きな私がうなぎについてご紹介します。
あのニョロニョロした姿が苦手という方もいるかと思いますが、うなぎは栄養たっぷりなので食べないのは非常に勿体ないのです。日本には土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣があります。2021年は7月28日水曜日が土用の丑の日です。
その時期になるとうなぎが高騰するのでちょっと手が出にくいですよね。
夏にうなぎを食べるという習慣は江戸時代から始まりました。夏に売れ行きが不振なうなぎをどうにか売りたい商売人が学者に依頼し土用の丑の日にはうなぎを食べる日にしようと宣伝したのが始まりです。
うなぎの旬と栄養

天然のうなぎの旬は産卵を控えた秋から冬にかけてで、脂がたっぷり蓄えられておりとても美味です。なので江戸時代の夏、旬ではないうなぎの消費を促進するために土用の丑の日がつくられました。
旬ではない夏に食べても意味がないと思われるかもしれませんが、うなぎに豊富に含まれるビタミンB1は糖質の代謝を促す働きがあり、素麺やペットボトル飲料、アイスクリームなどを沢山摂る夏場には最適です。
さらにスマホゲームやYouTube鑑賞でお子さんや親御さんの眼精疲労やドライアイが心配になりますよね。うなぎにはビタミンAが非常に多く夜目が効きやすくなったり目の粘膜を守ってドライアイを防ぐ働きがあります。
ビタミンEも含んでいるので抗酸化作用も期待できます。EPAやDHAも豊富に含まれているので動脈硬化を防いだり中性脂肪を下げるのに役立ちます。育ち盛りのお子さんの学力向上にも役立つと言われています。
養殖うなぎは需要が高まる土用の丑の日に合わせて育てられているので夏が旬だと言われていますが、ビニールハウスで徹底した管理をし育てられているので一年中美味しく頂けます。
関東と関西の違い

関東では背を開いて串に刺して何もつけずに白焼きにし、蒸してからタレをつけてもう一度焼く。この方法で身がふっくらしてフワフワなうなぎを楽しむことが出来ます。一説では蒸すことでふっくら大きく見えることが見た目重視の見栄っ張りな江戸では好まれたということがあるようです。
関西では腹開きにして蒸さずに焼く。こちらはカリッと香ばしいうなぎが楽しめます。
なぜ捌き方が違うのか。この理由は関東で武士が多かった時代に腹を開くというのは切腹をイメージさせ、縁起が悪いことから背開きになりました。一方関西では商人気質だったことから腹を割って話そうということで腹開きになったという説がよく知られています。
ですが焼いた後に蒸す調理法の関東は、腹開きにすると脂が豊富な部分が端になり、串に刺して蒸した時に身が崩れやすくなってしまうので、背開きなったと言われています。関西では蒸さないので腹開きでも身崩れの心配はないということです。
そして関西ではご飯とご飯の間にうなぎを挟みご飯で蒸されるから敢えて関東のように蒸さないという考え方もあります。江戸時代の頃から色々考えられて研究されているんですね。
私は関東風しか食べたことがありませんが関西風も脂がのっていて美味しそうなので絶対食べようと思います。
どちらが美味しいのか、結局はその人の好みです。
タレ、料理の違い

関東のうなぎのタレは比較的サラサラしたタレです。関東のうなぎは焼いて蒸してタレをつけて焼く工程で、蒸した時に脂がある程度落ちることからさらさらしていてもうなぎにしっかりタレが付くということです。
関西のうなぎは蒸さないので脂を落としません。脂がタレをはじいてしまわないようにある程度粘度があるタレを使います。魚の脂にはEPAやDHAが豊富に含まれているので関西風のうなぎの蒲焼きの方が栄養がありそうですね。
うなぎ料理は蒲焼きだけではありません。白焼き、うざく、う巻きなどうなぎ料理の種類は地域によっての目立った違いはありません。調理法は違えど美味しいものはどこに行っても広まるものですね。
スーパーのうなぎの美味しい食べ方
ちょっと奮発してスーパーで購入したうなぎの蒲焼き。フライパンやトースターで温めて食べるのは美味しいですが、モノによってはちょっと生臭かったり皮がゴムみたに硬かったりしませんか?せっかく買ってきたのにガッカリですよね。
お家でも美味しいうなぎを食べたい時のお勧めの方法があります。スーパーで買ってきたうなぎを思い切って水で洗いましょう。流水ではなくバットやボールに水を張って丁寧に優しく洗うといいです。うなぎの周りについたぬるぬるが取れると思います。
次にキッチンペーパーで水気を取ります。その後料理酒を適量振りかけてアルミホイルでふんわり包み蒸すように温めます。これで柔らかく美味しいうなぎの完成です。

まとめ
- 天然うなぎの旬は秋から冬にかけて、養殖うなぎは一年中美味しく食べられる
- 関東は背開きでさっぱり食べられ、関西は腹開きで脂をあまり落とさない
- 関東のタレはさらさら、関西はドロッとしている
- 関東も関西もうなぎはおいしい
- スーパーのうなぎは一工夫で劇的に美味しくなる
今年の土用の丑の日は美味しいうなぎが食べられそうですね。転勤で東日本から西日本に引っ越したばかりなので今年は今までとは違ううなぎとタレを堪能できそうです。
関東風と関西風の境目は諏訪湖近くの長野県諏訪市で、関東風のうなぎを出す店と関西風のうなぎを出す店が混在しており、どちらも味わいたいという方にはお勧めのうなぎスポットです。興味がある方は是非行ってみてはいかがでしょうか?
私も近々旦那さんにお願いして行ってみようと思います!暑さにもウイルスにも負けないように栄養満点のうなぎを食べて免疫を高めましょう!

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