小麦粉と薄力粉の違いがわかる!小麦粉の種類と最適な使い方!

食べ物

小麦粉と薄力粉はどう違うのでしょうか。そして小麦粉はその種類によって使い方が異なるようですがその使い方とは?

パンや麺類がお米に代わる主食となっていてお米の消費量が年々減少傾向です。

忙しい朝の食事は、パン食なら簡単に済み、火を使わないから子供にも用意出来ます。

お昼にはラーメン屋でラーメン餃子セットなどを食べたり、コンビニで肉まんや総菜パンと飲み物を買って食べたり、とにかく手軽。

夜はパスタやビールと唐揚げ、ピザなど、とにかく小麦粉は忙しい現代人の毎日の食事になくてはならない存在です。

でも小麦粉自体に栄養ってあるんでしょうか?薄力粉や中力粉、色々な種類があるけどどの料理にどんな小麦粉が適しているかご存じですか?今回は小麦粉の種類と使い方をご紹介します。

小麦粉とは

小麦粉とは麦を挽いて粉にしたものの総称です。小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉、全粒粉、セモリナ粉など様々な種類があります。

料理ごとに適している粉が違うのはわかっているけど、家庭にすべての種類の小麦粉を揃えるのはちょっと現実的じゃないですよね。もし全種類揃えている方がいらしたら尊敬します!

どんな違いで分けられていて、それぞれ栄養価にはどんな差があるのでしょうか?

小麦粉の栄養素

小麦粉の約60~70%が炭水化物、つまりエネルギーで、最大14%のたんぱく質が含まれています。その他食物繊維やカルシウム、わずかですが亜鉛や鉄も入っています。ビタミンはB1、B2などが含まれています。

全粒粉は炭水化物がやや少なく、食物繊維やリン、カリウム、ビタミンなどが小麦粉と比べて多く含まれています。

小麦粉の種類と違い

薄力粉と中力粉、強力粉はグルテン(たんぱく質)の量でそれぞれ分けられています

グルテンとはもちもち食感などで表現される粘り気や弾力性のことです。薄力粉はグルテンの性質が弱いため粘性、弾性共が少なく軽い食感のクッキーケーキ天ぷら衣などに適しています。

中力粉は、グルテンが薄力粉より多く、強力粉より少ない、まさに中間の粉です。なめらかに伸びるのでうどん肉まんの皮餃子の皮に適しています。

海外のスーパーで小麦粉と言えば中力粉のことで、薄力粉はあまり売っていません。そういえば海外のケーキやクッキーってサクサク軽い食感でいくらでも食べれちゃう日本のお菓子やケーキと違い、ずっしりと重めですよね。それはそれで美味しいのですが…。

中力粉を使いたいのに無い場合は、薄力粉と強力粉を同量混ぜれば中力粉の代用が出来ますよ。

強力粉はグルテン量が多く、パン作りに適しています。食パンにも用いられますがハード系パンにも使われます。グルテン量で軽さも違うのでパンの種類によって使われる強力粉の種類も変わります。

小麦粉の消費量

2019年時点の世界の小麦生産量上位はEU(欧州連合)、中国、インド、ロシアです。私はアメリカが1位だと思い込んでいました(恥)

消費量上位はこれもまた同様にEU、中国、インドで、アメリカは中国の4分の1です。ピザやパン、ケーキやワッフルを毎日食べているイメージでしたが、やはり人口の多さには勝てないようです。

生産量、消費量共に1位はEUですが、国別にみると中国とインドがトップクラスで、両国とも自国で生産した小麦をほぼ自国で消費しているのです!すごいですね!日本も見習いたいものです。

しかしながら、一人当たりの小麦粉消費量のトップは、カザフスタン、オーストラリア、ウズベキスタンです。(食生活を知らない国ばかりで何を食べているか興味がわきます!)

2019年の日本の小麦粉消費量は579万トンで、2020年のお米の予想消費量は717万トンです。どんどんお米の消費量より小麦粉の消費量が増えている傾向で、小麦粉は日本にとっても世界にとってなくてはならないものだということがわかりますよね。

国産小麦の生産量

小麦粉の重要性はわかりましたが、日本も中国やインドの様に自国内で生産、消費が出来るのでしょうか?

日本の国産小麦の生産量は、2019年時点で74万トンと消費量をはるかに下回る生産量でした。

まだまだ海外からの輸入に依存していますが、安心と安全面を考えると、これからは国産小麦がどんどん増えて簡単に手に入るようになるといいですよね!

グルテンフリーとは

最近、海外セレブやスポーツ選手が実践して体調が良くなったと話題のグルテンフリーですが、グルテンフリーとはグルテンを含む食品を避けること。つまりは小麦粉製品を食べないということです。

小麦粉製品に含まれる粘性や弾力性を持つグルテンが、小腸を傷つけ、体調不良が起きるとされています。原因不明の体調不良に悩まされていた人達がグルテンフリー生活をしてみて、体調が良くなったと報告されており、グルテンフリーは世界的に脚光を浴びているのです。

でも小麦粉製品を一切食べないなんてパンや麺類大好きな私にはちょっと考えられません…。並々ならぬ決心が必要です。

グルテンフリーがもたらす影響

体調が良くなるならグルテンフリー生活を実践してみようと思うかもしれませんがちょっと待ってください!グルテンフリー生活に向かない人もいるのです。

小麦アレルギーやセリアック病(グルテンに対して免疫異常を起こし誤って自分の小腸を傷つけてしまう病気)の方には向くのですが、特に体調不良でない健康な人やダイエット目的でのグルテンフリー生活は逆に腸内の環境を悪化させてしまったり、摂取する栄養バランスが崩れてしまったりするのです。

美味しいものを我慢して身体を壊してまでダイエットに励むなんて本末転倒って感じで出来れば避けたいことです。

まとめ

  1. 小麦粉とは薄力粉、中力粉、強力粉など種類がいくつかあるものの総称であり、それぞれはグルテンの量によって分けられる。
  2. 小麦粉は炭水化物、たんぱく質、食物繊維、ビタミン等栄養が沢山含まれている
  3. 小麦粉の種類によって相応しい調理法があるので使い分けが大切
  4. 日本の小麦の消費量は生産量に対して15%程で手に入るものはほぼ輸入品である
  5. グルテンフリー生活は特定の人には効果があるが、健康な人やダイエット目的には向かない

お家で過ごすことが多くなる今だから、小麦粉の種類で適したものを手作りしたいですよね!子供と餃子を皮から作ってみたり、旦那さんとうどんやラーメンも手作りしてみたり。敢えて中力粉で海外風ずっしりケーキを作ってみたり、想像しただけで楽しそうですよね!

安心で安全な国産小麦が増えることを願って、ちょっと高いけど国産小麦を使うのもいいですよね。栄養たっぷりの小麦粉製品をしっかり食べて免疫を上げて笑顔で元気に過ごしましょう!

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