近年では格安航空会社を利用し、安く旅行する人が増えています。
大手の航空会社はソフトドリンクやアルコール飲料を無料で提供しているのに対し、格安航空会社は飲み物や食べ物は全て有料になります。
その為、どのくらいのお酒を機内に持ち込めるのか、気になる方もいらっしゃると思います。
また、現地のホテルで一杯飲みたいと、お酒を持参したい方もいらっしゃると思います。
今回は、現役客室乗務員である私が、お酒の飛行機への持ち込みに関して執筆していきたいと思います。
手荷物として持ち込む場合は、お酒をいつ購入する?
まず、地元のスーパーマーケットやコンビニでなどの空港外で購入したお酒は、100ミリを超える場合、飛行機搭乗前の手荷物検査で没収される為、飛行機の機内に持ち込むことはできません。
つまり、空港内であっても、手荷物検査前に購入したお酒は、手荷物検査で没収されるということです。
すると、手荷物検査後にあるコンビニで購入した場合はどうでしょう。
この場合は、機内に手荷物として持ち込むことが可能です。
ただし、ある航空会社では、手荷物として持ち込むことは可能ですが、自身でお持ち込みになられたお酒は機内での飲酒はできません。
その為、機内でのお酒の飲酒の不可に関しては、航空会社に問い合わせるか、地上係員や乗務員に直接確認することをお勧めします。

免税店で購入したお酒はどうなるの?
次に、空港の手荷物検査後にある免税店で購入したお酒はどうなるのでしょうか。
基本的に免税店で購入された商品は国と国を越えるまで、開封することが許されていません。
その為、免税店で購入されたお酒は、機内に持ち込むことは可能ですが、飛行機内での飲酒は不可となります。つまり、機内で飲酒できない為、他国に持ち込むということになります。
また、国によって、またお酒の種類によって免税の制限が異なります。
免税範囲を超える場合は、目的地の国に着陸した後の税関審査で、持参したお酒について申告し、免税範囲を超過する場合は、その国の税を払うこととなります。
また、この時、申告漏れなどがある場合は、法に触れることとなるので、罰金となり、また罰金の金額も国によって異なります。
その為、免税店でお酒を購入する際は、これからどこの国に行くのか、同伴者の数、どの種類のお酒を購入するのか、乗り継ぎの有無を販売員に伝えることをお勧めします。
もし、預け荷物で、他にお酒類がある場合は、その旨も伝えましょう。税関審査では、免税店での購入品のみならず、その人の全ての持ち物に対して行われるからです。
乗り継ぎ便がある場合は?

では、手荷物検査後に購入し、乗り継ぎ便がある場合はどうなるのでしょうか。(ここでの乗り継ぎとは、中継地で入国審査をせず、直接次の飛行機に乗り継ぐ場合のことを指します。)
①まず、免税店以外で購入した物が100ミリを超える場合は、乗り継ぎ便への手荷物検査で没収されます。
②免税店で購入する場合は、最終目的地を店員に伝えてください。透明でシール付きの袋にレシートと一緒に入れてくれます。
このシール付きの透明の袋に入れることによって、乗り継ぎ地での没収を防ぎます。なぜなら、乗り継ぎの際の手荷物検査で、袋のまま係員に見せることで、目視確認がされるからです。
この袋は一度開封すると、閉めることができないので、開けない様にしてください。
楽しい旅行にするために
楽しい旅行にするためにも、機内手荷物のキーポイントは空港にある手荷物検査です。
・基本的に、手荷物検査後に購入したお酒は、機内持ち込みが可能です。
・ただし、免税店で購入した物は、機内では開封することができないため、現地で開封してください。
あとは、自身で持ち込むお酒が機内で飲酒可能かどうか、地上係員に確認することをお勧めします。

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